さあ開業!なにが不安?
- 集客・はたして顧客はきてくれるかな?
- 技術・ちゃんと治せるかな?
- 継続・ここで続けていけるかな?
そんな不安をここで一緒に解消していきましょう。
開業三ヶ月で顧客満足度80%達成の技
3ヶ月目くらいまでは、お試し顧客が多いものです。
治療家としての経験を重ねると
難題を抱えた顧客の割合が増えてきますが
開業して3か月は、院の周りでは
「あそこの先生どんなんかな?」「頼れるかな?」と
興味津々、知りたさモードが高まっています。
「あそこに行けば大丈夫!」と信頼を得るまでは
病気ではないけれど、健康と言い切れない
薬や手術の対象外の辛さです。
よくある不調のランキングを眺めてみると
- 肩こりでカチカチ。
- 腰痛で立ち歩きがつらい。
- 疲れがたまって、やる気がでない.
顧客のお悩みの80%はこの3つが占めています。
ということは、、、この3つの不調を解決すれば
80%越えの満足度を得られます。
まず、これを実現する技を身につけましょう。
やってはいけない3つのタブー
もう10年以上前の事です。
接骨院を開かれていたご主人が急に亡くなられ
奥様は柔道整復師の国家資格は無いのですが
まだ中学生、高校生の家族のためにも
「自分でなんとかせねば!」と
この接骨院を引き継ぎ、療術院として続けられました。
それまでご主人のところに通われていた患者さんたちは
しっかり頑張っている奥さんを応援したい」という思いもあり
施術を受けに通って来られたのです。
この方々に痛みなく、健康でいてほしい。
彼女は一念発起して身体のこと、健康のことを学び始め
来られる方の状態に合わせて技術を学び、習得していきました。
このときに顧客に求められたのはつらい肩こりの解消でした。
大切なあの人に健やかでいてほしい。その思いからの出発です。
私たちもしっかり肩こりの攻略法を習得しましょう。
けれど、ちょっと待って!
その前に、やってはいけないことが3つあります。
- 求めに応じて、まっさきに肩を揉みほぐす。
- 顧客の言葉を真に受けて、「肩がこっている」と思いこむ。
- 施術の前と、あとに肩の様子を確かめない。
では、どうすればいいのか?
この3ステップの流れで進みます。
- 肩に関係のある3ポイントを確認する。
- 原因はどこにあるか、確かめて、突き止める。
- 始めの硬さを感じてもらう。あとの違いを感じてもらう。
これが顧客の満足につながります。
実践!肩こり解消の技
技には流れがあります。
原因を突き止め、それに応じる施術をして
求められる結果を出すことです。
まず原因にはこの3つがあります。
- 首が張っていて、硬い。
- 腕が硬く、つかむと痛い。
- 内臓の不調が肩に来ている。
これを見極めてから、施術に入ります。
⒈首からの肩こりに応じる技
◯チェック:首筋に触れてみて、張りが強く硬いときは
これを原因と捉えて、緩めていきます。
◯反応は?:「肩だとおもってたけど、首も結構きてますよね。」と
ご本人から話されることが多い。
信頼を得るには、この硬さの自覚を持っていただくのが大切です。
◯これが技:まず、皮膚のすぐ下の薄い膜のような組織を
手のひらでストレッチをするように緩めます。
それから、関節の動きをつけていきます。
頚椎の周りの細かい筋肉を丁寧に緩めていくと
おのずと首の動きがついてきます。
◯確認:施術の後、必ず肩のはりや硬さを確認します。
直接揉みほぐさなくても、「こんなに変わる!」ということを
ご本人に感じてもらうことが、信頼を生む要です。
2.腕からの肩こりに応じる技
◯チェック:腕がはっているな、と感じたら
前腕の肘から少し手首よりの盛り上がっているところを
手のひらで握ったり、指で圧したりして確認しましょう。
◯反応は?:指が入らないほど硬くなっていることがあります。
思わず「痛い!」と声をあげられることもあり
「イタキモ〜!」とおっしゃったりします。
これで肩こりの原因は腕だな、と捉えられます。
現代のデスクワークは約9割がPC作業。
肩こりはこれが原因であることが多いです。
◯これが技:主に前腕の硬い筋肉をほぐすのと合わせて
手首の動きを確認して、よく動くようにしていきます。
手首から、手指にかけて丁寧にほぐしていきます。
その間に、手作業や腕を使う作業が多くないか?
原因になるような事を尋ねて、日常の様子を知りましょう。
◯確認:腕からくる肩こりは肩に直接触れなくても
肩が緩んでくるという特徴があります。
手に触れることで、気持ちが通い、話しを聞くきっかけになり
相手をよく知ることができ、信頼の絆を持つことができます。
3.内臓からの肩こりに応じる技
◯チェック:内臓の不調からくる肩こりには特徴があります。
ストレッチしたり、圧したり揉んだりしても、緩まないし
本人も「気持ちがよい」とは感じないのです。
首を動かしてみても、もたれたり、横になったり
姿勢を変えても変わりません。
日常いろいろなことをしていても、コリ感がついて回ります。
◯これが技:右肩が強く凝るのは、このタイプの典型的なケースで
肝臓や胃などの不調から、胆のうの働きが悪くなっています。
油物を食べると、右肩がきゅぅっ、となってくるのもこの仲間です。
確かめてほしいのは、右手の人差し指と親指の間の水かきの部分に
大豆大くらいのコリがあるかどうか、です。
これをクイっと圧すととて も痛い。
応急処置としてはこのコリをやさしく揉みほぐすことです。
あとは、睡眠・食事のリズム・便通はよいか?
暮らしの様子を尋ねてみると、そこに原因があることがわかります。
◯確認:一回のコリほぐしで、解消するものではない、と本人も気づかれます。
この気づきが養生のきっかけになり、治療家はその改善のプロセスを助ける役割を担っていきます。
繁盛とは絆が芽生え、繋がっていくこと
こうして、日々求めに応じる瀬術を重ねるうちに
心も身体も満足して治療院から帰る人が増えてきます。
そうして「あの先生、頼れるよ」と評判が上がってきます。
そこで安心していると、、、
今度はもう少し手強い症状を抱えた顧客がやってきます。
つぎの回には、その時どう対応すれば良いか考えてみましょう。
一歩一歩踏み出して、地域でナンバーワン治療家になる!
そんなあなたを応援します。