開業3ヶ月間の試練
治療院では、一般的なリラクゼーション・サロンとは違って
開業3ヶ月目くらいでは、お試し顧客が多いものです。
経験を重ねると、難題を抱えた顧客の割合が増えてきます。
どんなお悩みをお持ちなのか?
倉津治療院のカルテから見てみましょう。
来院のきかっけは?
開業して3か月は 「あそこの先生どんなんかな?」
「なにをやっているのかな?」「わたしに合うかなぁ」
ご近所では知りたさモードが高まっています。
「あそこに行けば大丈夫!」と信頼を得られるまでは
どんな方が来られるかというと、、、
「たいしたことはないけれど まずちょっと、いまのうちに行ってみよう。」
という慎重派。 これは健康意識レベルの高い方。
実際には少ないです。
実際には・・・やっぱり、痛みから。
- 整形外科行ったけど、湿布を処方されただけ。
- 痛み止め飲んで様子みましょう、で終わった。
- 老化だから仕方ないね。うまく付き合っていきましょう。・・・けど、やっぱり痛い。
こんなふうに、療術の治療院に来られる方のお悩みは
病気ではないけれど、健康と言い切れない
薬や手術の対象外の辛さです。
お悩みランキング上位 9
解決を求められるお悩み
あるある痛み3種
- 肩こりでカチカチ。
- 腰痛で立ち歩きがつらい。
- 膝の痛みで、立ち座りがつらい。
この3つの訴えを解決すれば、
80%越えの満足度を得られます。
つぎに続くのは じつはあるある本音の3種
開業3ヶ月目.生活習慣病もろもろ、
4.肥満・高血圧・高血糖
5.不眠。寝付けない。眠りが浅い。目覚めが悪い。
6.五十肩。痛みも辛いし、日常の動作が不便。
この問題を解消すれば満足度90%にアップします。
さらに進むと こんなこともあるある3種
7.うつなのかな?仕事辞めたいんです。
8.更年期でしょうか?ついイライラして八つ当たり。
9.子宝希望。医院での不妊治療と合わせて通いたい。
7.より後は、ほぼ人生相談。
地域の健康を守る治療院には
十人十色の悩みを抱えてやって来られます。
このお悩み解消に真剣に向き合って
治療師としての役割を果たしていけば
やがて、求められることが変わってきます。
・家内も連れてきてよいですか?
・同僚の相談、聞いてもらえますか?
・病院ではこう言われたんですが・・・
「この先生に診てもらいたい。」
なにかを治してもらいたい、という思いを超えて
あなたの治療を求める方が来られます。
このとき、顧客満足度は100%を越えています。
そのお気持ちに応じて、培った治療の技術を発揮してください。
そこに至るように、まず開業仕立ての3カ月は
1.肩こり2.腰痛3.膝痛をマスターすれば、安定経営間違いなし。
あとはその余力で、次なる技磨きに取り組みましょう。
腰痛を扱うまえに
さてそこで、次回のテーマは腰痛。 これは手強いです。
腰痛の鑑別は原因別。 解剖生理学の予習をしておいてください。
倉津塾では、実技を学ぶ前に、かならずそのテーマに応じる
解剖学・生理学・病理学を学びます。
鑑別の要点は、四つ。
関節・筋肉・内臓・メンタル。
- 関節について 腰椎の椎間板と関節の構造。
- 筋肉について 腰付近の筋肉の起始と停止
その筋肉の支配神経。
起立筋・腰方形筋・大腰筋などは必須。 - 内臓について 腹腔内臓・骨盤内臓を支配する自律神経
大腸・小腸・子宮・卵巣などは必須。 - メンタルについて 推薦図書があります。
・腰痛は怒りである 著者:長谷川淳史
・腰痛は終わる 同上
・腰痛学校 著者:伊藤かよこ
これまでに解剖学・生理学を学ばれたことがなければ
書店で、読みやすく、図が見やすい解剖学の入門書を見つけてみてください。